DETAIL
「最適とはなにか」を考えて構築されているブランド「THE」。カトラリーも作っています。
国内生産のカトラリーの中では、デザイナーの思いが非常に強い稀有な品の一つです。製造している大泉物産の技術力と探求心、ものづくりへの愛が感じられる美しいカトラリーです。
その形状のため少し重みがありますが、しっかりとした持ち心地が好きな方にはおすすめです。
不具合を何も感じないことこそが良品という考えもありますが、日常的に使用することで、身の回りの日常品の使い勝手をふと考える──「もの」が好きな方へおすすめの品です。
スプーンやフォーク、ナイフなど様々な種類がありますが、カトラリー全般を機能として分解すると、どんな用途のものでも「持ち手」と「先端」に分かれます。「持ち手」は手で扱う部分、「先端」は主に口に触れる部分で「刺す」「切る」などのそれぞれの機能が形状に凝縮されています。
カトラリーのデザインを考えたとき、この2つの要素を磨き上げることを必須条件としました。
まず、持ち手の共通形状ですが、カトラリーの持ち手の形状は「板状」と「円柱状」に大別できます。
改めて様々なカトラリーを使いこむことで気付いたのは、実はカトラリーは手の中で転がす回転運動が多いこと。パスタフォークなどは顕著ですが、スプーンも傾けて使うシーンが多く、フォークに至っては真横にしたり裏返したりする場面もあります。では円柱状が良いのか、というと実はそうでもありません。実際に円柱状のものを使ってみると手の中でくるくると回ってしまってスプーンを水平に保つのも一手間かかります。
THE CUTLERYは板と円柱の中間、傾けた状態でも指に接触面が程良く残る楕円形状がベストであると考えました。
機能が凝縮された先端部の考え方もシンプルです。
基本となるスプーン・フォーク・ナイフの本来の機能に特化し「掬えること・刺さること・切れること」をデザインの指針としました。
しっかり切れるナイフは、先端は丸まっているのに、中腹部は丁寧に刃物としての刃付け加工がされていることで、安全に配慮しながらもストレスなく食材を切ることができます。
近代の工業化の波が押し寄せる以前、カトラリーの製造は工芸としての鍛冶仕事が主でした。工業化が可能にした板状での製造は低コストで合理的です。しかし、持ち手の形状や全体の重心バランス、それぞれの先端部の加工は、シンプルで小さな変化ですが従来の製造方法では実現できないことでした。
THE CUTLERYは、金属材料を多方向からプレスすることで立体的な形状を作っています。旧来の工芸技法と近代の工業技術を掛け合わせることで、カトラリーとして理想の形状を追究しました。
その加工を可能にしたのは、新潟県燕市の大泉物産。カイ・ボイスンシリーズなど世界の著名カトラリーを製造するメーカーです。
新しい工芸でもあり、新しい工業でもある、THEらしいカトラリーシリーズです。
サイズ:22×2×1cm
素材:ステンレス SUS420J2
生産国:日本
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